カントリー家具-ウォッシュスタンド
カントリー家具の定番家具の一つ、ウオッシュスタンドです。
まだ、水道の設備がなかった時代に使われた家具です。
水を張った容器を天版の上に置き、顔を洗っていたようです。小さな棚は石鹸などの小物を置くためのものでしょうか。
このウオッシュスタンドのデザインは、海外の資料を参考に作っていました。元の資料と違うのは元の資料はすべて抽斗でしたが、抽斗を扉にしました。
バックパネルの曲線と扉の下の曲線、側面のラインがとてもきれいです。
一般に日本でカントリー家具と呼ばれている家具は、コロニアル家具やシェーカー家具を参考にしていると思われます。
材料はSPF材とパインの幕板です。
仕上げはホルツラザーのオイルと、ブライワックスで仕上げています。
ボンデロッサパインに近いSPF材が入手出来たので、SPF材で作りました。
カントリー家具の写真の説明
①の写真
扉を開けた状態です。
扉はかまち組という組み方で組んでいます。
中に棚板は段階に移動出来ます。
②の写真
この角度から見るとサイドの曲線がよく分かります。
とてもきれいだと思います。
③の写真
コロニアル家具の特長がよくわかるのではないでしょうか。
④の写真
抽斗です。
ダブテールジョイントという組み方です。
とても頑丈に組まれています。
⑤の写真
抽斗の全体です。
抽斗の後ろの板はビスケットジョイントで組んでいます。
前の板のように強度がいらないからだそうです。
⑥の写真
抽斗の底の板はパインの幕板を使っています。
ベニヤ板でもいいのかもしれませんが、無垢材にこだわっています。
⑦の写真
抽斗を取ってみました。
抽斗受けと抽斗のストッパー見えます。
⑧の写真
同じく、抽斗の入る部分です。
⑨の写真
内側にはオイルは塗っていません。
このほうが木の香りが残るのです。
⑩の写真
後ろ側です。
背板もパイン材の幕板を使っています。
ベニヤ板よりも質感が高いので、このほうが好きです。
上部のパネルはポケットホールジョイントで組んでいます。
表から見えるところに、ねじの頭を見せない組み方をするのに、便利な組み方の一つです。