カントリードールを作るには、布やボタン、髪の毛用の糸などの材料と、裁断や縫うための用品、カントリードールを塗装するための、絵具や筆が必要です。
今回制作するドールでは、布はボディ用のシーチング、ワンピース用のUSAコットン、アップリケ用のウォッシャブルフェルト(少し)の3種を使用しました。
その他に、上の写真のように、基本的な裁縫道具の他に、髪の毛用の毛糸、刺繍用の糸、髪の毛を結ぶ、少し太めの糸が必要です。
ドールを組み立てる時には、綿を詰めるもの(綿を詰められれば、なんでもかまいません)とグルーガンが必要です。
特にグルーガンはドール作りの必需品です。
数十秒でにボンドが硬化するので、作業が速く、効率的です。
布に型紙を写すものと、布を裁断する道具は、写真のような専用の製品もありますが、代用できるものがあれば何でもかまいません。
カントリードールの特長の一つが、顔のペイントです。
アクリル絵の具の、セラムコートを使用します。
手芸店に特化した絵具ですので、扱いやすいです。
価格は一本300円位です。
また、マスキングテープやほお紅を使うことで、作業が簡単に早く、きれいに仕上がります。
カントリードールに使う髪の毛は以前は①のような商品が何種類も売られていましたが、現在は手芸店で売られていません。
なので少し大きめの糸を使います。手芸店で②のような糸を適当に選んで使っています。
カントリードールのボディや手、足にわたをつめる道具です。手芸店に専用の木製のものが売られていますが、私は写真のヘキサゴン(六角)レンチを使っています。ホームセンターの工具のコーナーで見つけました。
私はドールにかなり固めに綿をつめていたので、このヘキサゴンレンチが使いやすかったのです。
綿が詰められれば、なんでもかまいません。
カントリードール作りの必需品、グルーガンです。ホットボンドなどの商品名で売られています。
スティック状の樹脂を熱で溶かして使います。布やボタンなどが簡単にくっつきます。
価格は1000円~1500円位です。
ミシンはふつうのミシンでかまいません。わたしはカントリードールを作り始めたころ5年くらいこのミシンを使っていました。
価格は17年ほど前で1万円台だったと憶えています。
カントリードール以外のものを(バッグなど)作るようになり、厚手の生地を縫ったりするので少し性能のいいものを購入しました。
カントリードールに詰める綿です。手芸用の普通の綿です。
手芸店で700~800円で売っています。
ミシンは私が現在使用しているミシンです。
カントリードールの顔が、うまく描けない原因は筆かもしれません。
顔を描く筆は、いい筆でないとうまく書けません。
セラムコートはねばりがありますので腰が強く、穂先のそろう筆でないと、うまく細い線が引けないのです。
手芸店で売られている筆も悪くはないのですが、私はいろいろ試してみて、田宮模型が模型用に販売している面相筆②を使っています。
この田宮模型の高級面相筆・小(ITEM 87019)の価格は、432円(税込)でした。
私はこの細いサイズの筆で、ほとんどのドールの顔を描いています。
さらに高価な筆は売られていますが、ドールの顔を描くにはこの筆で十分です。
①の面相筆は別の会社のものですが1600円もします。
でも、とても使いやすいものです。
天然毛で、腰が強く、穂先も揃います。
手芸店で売られている筆は、価格も安くありません。
やはり、専門の画材店などの方が、使いやすい筆がそろっています。
③は手芸店で売られているものです。
アクリル絵の具専用で天然毛ではありません。
普通に使えます。
サイズは①の面相筆と同じくらいですが、①の面相筆の方が格段に使いやすいです。
④は普通の平筆です。
足などの、広い面を塗るときに使います。
少し硬めの筆であれば、いいものでなくてもかまいません。
セラムコートはアクリル絵の具です。
アクリル絵の具は乾く前は水に溶けますが、乾くと水に溶けなくなります。
筆は使った後に、すぐに洗っておかないと絵具が固まって使えなくなります。
作業中も絵具をつけたまま長く放置すると固まりますので注意が必要です。
セラムコートを溶く小皿は水で洗えますが、私は小皿にアルミホイルをかぶせて使い、そのまま丸めて捨てています。
セラムコートを薄めるときに、スポイドがあるといいです。
筆に水を含ませてセラムコートを混ぜると、必要以上に薄くなったり、前に使った色が筆に残っていて色が濁ったりします。
スポイドを使えばその心配はありません。
足の境目はマスキングテープを使って塗り分けると簡単です。
私も初めは、筆で塗り分けていましたが、細かいボーダーなどは時間をかけてもきれいに出来なかったのです。
マスキングテープを使うことで、作業時間も短縮され、仕上がりもきれいになりました。
マスキングテープは、幅が色々あります。
ドール用は、幅が10~15mmくらいのものが使いやすいです。
幅の細い物は、田宮模型が模型用に販売しています。
頬はほお紅を使います。
100円ショップのものでかまいません。
絵具で塗る方法もありますが、濃くなってしまったり、思い通りの色にならなかったりします。
この方法の方が失敗がありません。
指で塗りこみます。好みの色になるまで重ねるだけです。